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アントニオ・カルロス・ジョビン
Antonio Carlos Jobim (1927-1994)

ボサノバという新ジャンルを創り出したMVPで、世界中のミュージシャンに大きな影響を与えたアントニオ・カルロス・ジョビン。その独特の演奏スタイルにセンセーションが巻き起こり、多くのミュージシャンがこれに追随。

少年時代にピアノと作曲を始め、早いうちからピアニストとして活動していました。26歳の時に大手レコード会社と契約し、レコーディング・ディレクターとしても手腕を発揮。楽曲制作に関わる中でジョアン・ジルベルトと出会い、彼に提供した「想いあふれて」が大ヒット。

ジョビンはさらに「波」「ワン・ノート・サンバ」「メディテーション」「イパネマの娘」などの名曲を次々に世に送り出す一方で、自身もソロのインストゥルメンタルアルバムを発表。ボサノバという新たなジャンルの確立に尽力したのです。

1960年代の後半からは、新作アルバムの制作やフランク・シナトラとのコラボなどを通して、アメリカでも活躍の場を広げました。

1986年7月には来日公演も行い、日本のファンを喜ばせましたが、8年後に67歳で亡くなりました。祖国ブラジルでは、彼の名が空港の名前になるほどの国民的スターでした。

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ショパン三世のミニ評

さりげなく胸を揺さぶってくるジョビンのボサノバ。クールさの中に秘められた情熱が、ぐいぐいと迫ってくる。けれども温かい。

ピックアップ

アントニオ・カルロス・ジョビン Original Album Series
アントニオ・カルロス・ジョビンが渡米後にヒットさせたアルバム5枚をまとめたアンソロジー。前面に押し出す派手さはないが、どのアルバムも自身の持つ堅実な姿勢と、期待を裏切らないサウンドが優しく胸を打つ。

作品鑑賞