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ベルト・ケンプフェルト
Bert Kaempfert (1923-1980)

ベルト・ケンプフェルトは、1950年代から70年代までオーケストラを率いて活躍したドイツ人音楽家です。ハンブルクの労働者の子として生まれ、幼い頃から音楽的素養に恵まれたといいます。ハンブルクの音楽学校でピアノとクラリネット、サックスを習得、16歳で早くもプロの演奏家となりました。

第二次大戦後に自身のビッグバンドを結成し、ラジオやスタジオでの演奏活動を展開。その十年の間に、ベルト・ケンプフェルトはドイツのトップミュージシャンとなっていました。その評判は欧米に広まり、1950年代後半にはポリドール・レコードに招かれ、作曲家、アレンジャー、またディレクターとしても手腕を発揮。エルビス・プレスリー、ビートルズなど、数々のアーティストを手がけながら、ベルト・ケンプフェルト楽団のレコード発表も積極的に行ないました。

ソロ・トランペットがフィーチャーされ、歯ごたえのある個性的なサウンドが人気を呼び、「ブルーレディと赤い薔薇」「星空のブルース」「真夜中のブルース」など無数のオリジナルシングルが米国のポップ・チャートのトップを賑わし、彼のオーケストラは国際的スターにまで上り詰めたのです。

70年代半ばのディスコ・ブームにおいてもその才能が発揮され、ますますの活躍が期待されました。しかし、1980年のイギリス公演を終えて間もなく、マジョルカ島にある彼の別荘で心臓発作のため急死。まだ56歳という若さでした。

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ショパン三世のミニ評

ムードを誘うトランペット。全体的に甘くなり過ぎず、明るさと健康的なイメージがある。

ピックアップ

ベルト・ケンプフェルト・ベスト・セレクション
ありったけのケンプフェルト・ブルースを楽しめるベスト盤。徹底したダンディズムに裏打ちされた、選りすぐりの名演奏26曲が収録されています。大人のムードで夜が演出できそうです。

作品鑑賞