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ビリー・ヴォーン
Billy Vaughn (1919-1991)

理髪師の子としてケンタッキーで生まれたビリー・ヴォーンは、3歳でマンドリンを演奏できたといいます。第二次世界大戦後にウエスタン・ケンタッキー大学で作曲を学びました。在学中に、Hilltoppersというプロのコーラスグループのピアニストに招かれ、ついでにボーカリストとしても活躍。彼の作による、多数のヒット曲を飛ばしています。

1954年、音楽ディレクターとしてドットレコーズに参加し、パット・ブーンら多くのアーチストの楽曲アレンジを手がけました。同時に自身のオーケストラを率いて、事実上の引退となる1972年までの間に36枚以上のアルバムを世に送り出しています。「浪路はるかに」はあまりにも有名です。

グレン・ミラーを思わせるサックスの重奏や、軽快で明るいダンサブルなサウンドは多くの聴衆を魅きつけました。アメリカでの人気が衰退しても、ドイツや日本では根強い人気があり、70年代の後半には、日本のレコードメーカーからの依頼で、ビリー・ヴォーンの往年のナンバーの数々を新録、日本のファンを喜ばせました。

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ショパン三世のミニ評

どこまでもシンプルで軽快。むずかしい理屈など抜きにした優しいサウンドは、いつ聴いても気持ちがいい。

ピックアップ

浪路はるかに~ビリー・ヴォーン・ベスト・セレクション
「浪路はるかに」、「港の灯」、そして「峠の幌馬車」などなど、ビリー・ヴォーン往年のヒットナンバー群に加え、スタンダード・ポップスを中心としたコンピレーション・ベスト。上品でスマートなサウンド30曲が揃っています。

作品鑑賞