デイビッド・ローズ
David Rose (1910-1990)
ストリングスの魔術師とも称されたデイビッド・ローズ。早いうちからエコーのエフェクトを導入し、聴き手に優しいサウンドを作り上げたパイオニアでもあります。
デイビッド・ローズはロンドンで生まれたイギリス人ですが、4歳の時、家族と共にアメリカへ移住しました。シカゴの音楽学校でピアノを学び、16歳で有名オーケストラに参加。
その後ハリウッドに拠点を移し、28歳で自分の楽団を立ち上げました。映画やミュージカルの音楽に携わりながら、楽団のアルバム制作や公演にも注力。オリジナル作品も連発し、殊に「Holiday for Strings」は空前のミリオンセラーを記録。グラミー賞の常連にもなりました。
テレビでの活躍も目覚しく、「ボナンザ」や「大草原の小さな家」といった、数々の人気番組の主題歌を世に送り出しました。
1976年、盟友のパーシー・フェイスが急逝した折には、予定されていた日本公演に代打出演してファンを喜ばせたということです。
なお、ジュディ・ガーランドの最初の結婚相手はこの人です。
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ショパン三世のミニ評
何といっても「大草原の小さな家」の音楽がいい。懐かしいけれど古くさくないサウンド、これがグッとくる。
ピックアップ
● Stripper
70年代に発表された新録の作品を集めたコンピレーション。新旧のスタンダードが、ローズの現代的なライト・オーケストラで綴られます。ちょっと音圧が低く感じられますが、きらびやかな特有の弦の響きは健在です。新録のHoliday For Stringsも素敵です。