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フランシス・レイ
Francis Lai (1932-2018)

「男と女」「パリのめぐり逢い」「白い恋人たち」などの名曲で、世界にその名を知られたフランシス・レイ。フランスのニース近郊に生まれ、幼い頃からピアノとアコーディオンを習い、パリのコンセルヴァトワールで作曲法を学びました。ジャズにも傾倒し、ナイトクラブなどで演奏をしていたようです。

コンセルヴァトワール卒業後、イヴ・モンタン、ジュリエット・グレコなどの伴奏者としてメジャーデビュー。程なくエディット・ピアフと出会います。彼女と組んだことで活躍の幅が広がり、フランスの代表的なソングライターにまで駆け上がったのです。

ピアフの死後、フランシス・レイは映画音楽のステージでも活躍を始めます。殊に音楽から映像を作り出すという、クロード・ルルーシュ監督とのユニークなコラボレーションが成功し、一躍世界中の注目を集めたのです。そしてそれがハリウッドでの活躍をも導きました。「ある愛の詩」の音楽ではグラミー賞にノミネートされ、アカデミー音楽賞を獲得しています。

シンプルで叙情と哀愁に溢れたフランシス・レイのメロディーは、我々日本人の心もとらえて放しません。日本公演も何度か行なってきています。

80歳を超えても国内外でコンサートを行うなど精力的に活動を続けていましたが、2018年11月7日、惜しまれつつ86歳の生涯を閉じました。

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ショパン三世のミニ評

フランシス・レイの曲はどれもロマンチック。若い頃の恋の思い出がぼんやりとよみがえってくる。

ピックアップ

COLEZO! TWIN フランシス・レイ作品集
ビクター音源による2枚組ベストアルバム。ほとんどが新しいアレンジでの新録版ですが、どれもトレードマークの電気アコーディオンがうまくはまっていて、大変音質の良いテイクが並んでいます。

作品鑑賞