イージーリスニング・ナビ

フランク・ミルズ
Frank Mills (1943- )

「愛のオルゴール」の大ヒットで知られるフランク・ミルズは、トロント出身のカナダ人です。ロックグループ「ザ・ベルズ」に参加し世に出ましたが、自らの進むべき道をイージー・リスニングに見いだし1972年に独立。その後フランク・ミルズ楽団を率いて演奏活動を始めました。程なく「愛のオルゴール」がカナダだけでなく全米でもチャートイン。

しかしその人気がすぐに衰退したため、彼は起死回生を狙い「愛のオルゴール」を含んだベストアルバムを自費出版。これが大手ポリドール・レコードの目に留まり、改めて同社からシングルがリリースされ、全米チャート最高3位という大ヒットにつながったのです。

日本でも紹介され、そのシンプルで爽やかなメロディーと温かいサウンドに人気が集まりました。様々なアーチストがフランク・ミルズのオリジナル作品をカバーし、殊に 高田みづえが歌った「潮騒のメロディ」は大ヒット。1982年には「街角のカフェ」を手土産に来日公演を行っています。

その後目立った動きはありませんでしたが、フランク・ミルズは本国カナダでオーケストラを率いてアルバムを発表するなど、現在も活躍中とのことです。

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ショパン三世のミニ評

フランク・ミルズのサウンドは、午後の陽だまりのように優しく温かい。また、ピアノの音の一つ一つに清潔感がある。

ピックアップ

詩人と私~愛のオルゴール
初夏のさわやかさ、秋の青空、冬の暖かさ…。どんな季節、どんな時間に聴いても優しくフィットするミルズのピアノとライト・オーケストラ。全11曲の上品なベストアルバムです。

作品鑑賞