ジャッキー・グリーソン
Jackie Gleason (1916-1987)
アメリカの一時代を築いた喜劇俳優ジャッキー・グリーソンは、「ジャッキー・グリーソン楽団」を率いて、音楽家としても一世を風靡しました。彼の生み出した流麗でゴージャスなサウンドは、今でもムード音楽の金字塔となっています。
ジャッキー・グリーソンはニューヨークで生まれ、19歳で旅芸人一座に加わりました。長い下積みを経てラジオやTVで人気を博し、自らのテレビショーも未曾有の大ヒット。巨漢のキャラクターを活かし、映画「ハスラー」で敵役ミネソタ・ファッツを好演、俳優として不動の地位を得たのです。
その間に、正式な音楽教育を学んだ経験から作曲家、アレンジャーとしても活躍し、「ジャッキー・グリーソン楽団」を結成、演奏活動を盛んに行ないました。映画音楽もいくつか手がけています。
1952年から十数年間にわたって、キャピトルから40枚以上のムード音楽アルバムをリリース。1億2千万枚ものセールスを記録したそうですから、その人気のほどをうかがい知ることができます。
なお、映画「スピード2」などで知られる人気俳優ジェイソン・パトリックは孫。
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ショパン三世のミニ評
とにかく、すべてがロマンチック。目を閉じて聴いていると、胸がじわじわと熱くなってくる。グリーソン…素敵だ。
ピックアップ
● Music for Lovers Only/Music to Make You Misty
記念すべきデビューアルバムとセカンドアルバムをカップリング。音は褪せているかも知れませんが、根底に流れるムーディーな雰囲気と、卓越した音楽的センスは眩いほどです。素敵な全20曲。