マントヴァーニ
Annunzio Paolo Mantovani (1905-1980)
マントヴァーニはイタリアのベネツィア生まれ。有名な音楽家の子として、幼い頃からピアノとバイオリンを習い、家族と共に英国へ移住した後、クラシックの演奏家として16歳でデビューしました。
その後ポピュラー音楽に転じ、楽団を組んでラジオにも出演。1930年代の早いうちからレコード録音を開始しました。40年代には音楽ディレクターとしても手腕を発揮。
50年代に「カスケーディング・ストリングス」を取り入れたオーケストレーションで吹き込んだ「シャルメーヌ」が大ヒット。以後そのナンバーはマントヴァーニ・オーケストラの終生テーマ曲になりました。波に乗って「ムーラン・ルージュの歌」などのヒットを次々に生み出し、マントヴァーニは不動の地位を築いたのです。
以後、オーケストラのスタイルを変えることなく、55年から66年の間に米国トップチャートに30枚ものアルバムを送り込んでいます。(58年以降のレコードはデッカの誇るステレオ録音) そして、80年に没するまでに1000曲以上を吹き込み、全世界で一億枚以上という驚異的数字のLPアルバムを売りあげたということです。
来日公演は1963年のたった一度だけでしたが、最近になって、新生「マントヴァーニ・オーケストラ」が数回日本に来ているようです。
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ショパン三世のミニ評
夜空いっぱいにキラキラと流れ落ちるような、カスケーディング・ストリングス。このサウンドを聴くと胸がスッとする。
ピックアップ
● The Very Best of Mantovani
「シャルメーヌ」「魅惑の宵」など、マントバーニの残した傑作を、38曲集めた2枚組CDベスト。本人指揮による流麗なカスケード・ストリングスを、心ゆくまで楽しめる内容となっています。