ネルソン・リドル
Nelson Riddle (1921-1985)
1921年6月1日、ニュージャージー州で生まれたネルソン・リドル。少年時代からピアノとトロンボーンを習い、独学でアレンジも学びました。
トロンボーン奏者としてトミー・ドーシー楽団に参加したあと、ハリウッドに拠点を移し、ナット・キング・コールのアレンジャーとして活動。その後、フランク・シナトラやディーン・マーティンなどの多くのジャージーなヒット曲を世に送り出しました。
1960年代にはテレビや映画の音楽制作に進出。テレビでは「ルート66」「バットマン」などがあまりにも有名です。映画「華麗なるギャツビー」では、アカデミー賞最優秀編曲賞を受賞しました。
70年代に入ってからは、ネルソン・リドル楽団の公演を積極的に行いました。著名な若いシンガー達にも曲やアレンジを提供し、そのバックバンドも担当しました。なんと美空ひばりとのコラボも!
リドルは80年代に入っても新作インストゥルメント・アルバムの制作、またレーガン大統領の就任式で音楽監督を務めるなど活躍を繰り広げましたが、1985年に惜しくも64歳で急逝しました。
彼の亡き後は、末息子のクリストファーが楽団を引き継ぎ、現在でも公演を続けているそうです。
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ショパン三世のミニ評
ブラスとウィンド、ストリングスの織りなす鮮やかなサウンド。ネルソン・リドルの編曲とオーケストレーションは、まさに職人芸だ。
ピックアップ
● ホワッツ・ニュー
晩年のリドルが魂を込めて制作に力を入れたレコードの一枚は、リンダ・ロンシュタットと組んだこのジャズ・アルバムでした。発売になるや、一気にヒットチャートに上り詰めたという名作です。