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ポール・モーリア
Paul Mauriat (1925-2006)

斬新な楽器構成、大胆なアプローチによるリズムとハーモニーの光る都会的なサウンド。自身の作曲による「涙のトッカータ」「薔薇色のメヌエット」など次々にヒット曲を輩出し、数え切れないほどのアルバムを世に送り出しています。

フランス、マルセイユ生まれのポール・モーリアは、4歳でピアノを始めたそうです。マルセイユ音楽院で学んだ後、ジャズバンドを結成し、ポール・フュガンの名で国内外で活動を始めました。

1952年にはフランク・プウルセルの後押しでバークレー・レコードと契約し、スタジオ・ミュージシャンとして活動しました。1959年にはパリへ進出し、有名な劇場公演でオーケストラを指揮。1965年、フィリップス・レコードと契約を結び、ポール・モーリア・グランドオーケストラとしての活動を開始。1968年に録音した「恋はみずいろ」が世界的に大ヒットし、アメリカのヒットチャートでトップを記録しました。

親日家として知られ、1969年以来、1998年まで毎年来日して全国ツアーを敢行しました。その後オーケストラの指揮をジル・ガンプスに委ね、創作活動に燃えていました。

2006年11月3日、ポール・モーリアは前触れなく、ダンディーにこの世を去っていきました。

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ショパン三世のミニ評

55歳のポール・モーリアに会った。優しげなまなざしとたたずまいが、彼のサウンドと合わさって素敵だった。

ピックアップ

ポール・モーリア全集
日本で企画されたベスト・アルバム。「オリーブの首飾り」「涙のトッカータ」など究極の名曲をはじめ、コンサートで聴ける数々のナンバーが収録された、2枚組コンピレーションベストです。全48曲。

作品鑑賞

お薦めの一曲

恋はみずいろ (L' Amour Est Blue)
ポール・モーリアと言えば「恋はみずいろ」。もともとは1967年にアンドレ・ポップが作曲したシャンソンですが、ポール・モーリアが斬新なインストゥルメンタルで地球的大ヒットを飛ばしました。透き通ったストリングスと歯切れのよいブラス。さわやかさでいっぱいのこのサウンドは、今も色あせることはありません。