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ピエール・ポルト
Pierre Porte (1944- )

フランスの国民的作曲家、ピエール・ポルトはマルセイユ生まれ。幼い頃から音楽の素養を身につけ、わずか12歳でバンドを組んで活動したそうです。コンセルバトワールでクラシックを学び、在学中から数々の作曲コンテストを総なめにするほどの実力を見せつけたそうです。

卒業後、ピアニストとして、また作・編曲家としてデビュー。順風に帆をあげて、1976年に自分のオーケストラ、ピエール・ポルト楽団を結成しました。イージー・リスニングの新星として、クラシックを基調とした斬新なサウンドで世界に名を掲げたのです。いつしか「オーケストラの詩人」、「音の印象派」などと絶賛されました。

ナスターシャ・キンスキー主演の映画「テス」のイメージソングなどで、早いうちから日本でも知られていました。親日家でもあり、TBS系の名作ドラマ「Gメン '75」後期のテーマ曲や、NTV系「金曜ロードショー」のテーマ曲「フライデイナイト・ファンタジー」を日本からの依頼で作曲しています。日本人のお弟子さんもいるという情報もあります。

74歳を超えたピエール・ポルトですが、フランスではまだまだ売れっ子の音楽家として八面六臂の活躍を見せているそうです。

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ショパン三世のミニ評

スケール感のあるダイナミックかつ優雅なポルトサウンド。ピアノの細かい音までが、しっかりとオーケストラを支えている。

ピックアップ

プラチナム・ベスト ピエール・ポルト
2枚組ベスト・アルバム。優雅な落ち着きと、内に秘めた情熱の迸るようなサウンドの数々。一つ一つの音符が胸に迫ってきます。ピアノとオーケストラの、まるで絵に描いたような色彩豊かなセッションばかりです。

作品鑑賞

寄稿:ピエール・ポルトお薦めの一曲

アゲイン(黄金色の嵐) Mille Vagues D'or
日本の刑事ドラマを芸術作品にまで高めたといっても過言ではない作品、「Gメン'75」後期のテーマ曲で、ピエール・ポルト作曲のオリジナル作品。ポルトの編み出す音楽は、“透明なほどに美しいメロディ”、究極のメロドラマにぴったりな、“どこまでも深く悲しい曲”、“ドキドキするようなサスペンス タッチの曲” など、常にドラマティックですが、 この曲はサスペンスタッチの決定版。 オーケストラの編成としては小規模であるにもかかわらず、 曲のスケールの大きさは大編成の楽団をしのぐほどです。
(投稿:カラベリアンさん)