ロニー・アルドリッチ
Ronnie Aldrich (1916-1993)
1960、70年代のイギリスを代表するイージー・リスニングのリーダーといえば、紛れもなくピアニストのロニー・アルドリッチでしょう。ロンドン・フェスティバル管弦楽団との共演による「二台のピアノ」というアイディアが受け、他の追随を許さないロニー・アルドリッチ・スタイルが確立されました。この「二台のピアノ」とは、ピアノ抜きで録音されたロンドン・フェスティバル管弦楽団の演奏をバックに、ロニー・アルドリッチがピアノを高低を分けて多重録音するというものです。イギリスらしい風格と優雅さを持ちながら、個性溢れるピアノテイクとオーケストレーションで人気を博しました。
ロニー・アルドリッチは1916年、イギリス・ケント州生まれ。少年時代から天性の実力があったといい、ロンドンのギルドホール音楽学校でピアノを学びました。第二次世界大戦中にRAF Dance Orchestraにピアニストとして参加。その実力が買われ、イギリスで最もポピュラーなグループの一つ「スカドロネイアーズ(Squadronaires)」のリーダーとして活躍しました。バンドの解散後はテムズ・テレビジョンの音楽監督に就任。その後、大手レコード会社のデッカと契約し、ロンドン・フェスティバル管弦楽団と組んだアルバムを次々に発表しました。
スタンダードからポップクラッシック、ソフトロックなどレパートリーは多岐にわたりますが、どの作品も、重みあるピアノとシンフォニックな雰囲気が最大の魅力です。
(情報提供:ノイシュバンシュタイン坂巻さん)
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ショパン三世のミニ評
心地よい響き。ロニー・アルドリッチはピアノが限りない表現性を秘めていることを実証した。
ピックアップ
● The Romantic Pianos of Ronnie Aldrich
ロニーアルドリッジの2台のピアノとロンドンフェスティヴァルオーケストラによる、エレガントなナンバーばかり20曲が厳選されたイギリス盤。