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リチャード・クレイダーマン
Richard Clayderman (1953- )

「ピアノの貴公子」として、世界各国で絶大な人気を誇るリチャード・クレイダーマン。その端麗なルックスだけでなく、繊細かつ確かなで手腕で知られた実力派のピアニスト、そして楽団リーダーです。アメリカで最も著名な音楽家の一人です。フランスに生まれ、16歳でパリ音楽院「コンセルバトワール」のピアノ科を主席で卒業後、プロの音楽家としての活動を、敏腕プロデューサーのオリビエ・トゥッサンに見い出されました。

1977年にデビューを果たし、リチャード・クレイダーマン楽団を率いて自らピアノを奏でた「渚のアデリーヌ」を発表。これが200万枚以上という驚異的大ヒットを博し、以降、「午後の旅立ち」や「愛しのクリスチーヌ」など、飛ぶ鳥を落とす勢いでセールスを更新。

コンサートツアーも精力的にこなし、ヨーロッパのみならず南北アメリカ、アジア諸国、またオーストラリアでも公演を重ねています。年300日のコンサートを開き、ギネスブックに認定されたこともあります。

日本との関わりも深く、1998年には、NHK教育で放送された「リチャード・クレイダーマンのピアノレッスン」の講師を務め、2001年にはNHK連続テレビ小説「ちゅらさん」のサウンドトラックに参加。来日公演は40回を超えています。

最近はソロでも活躍し、ボサノバのカバーアルバムなどを発表しています。

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ショパン三世のミニ評

くすんだ部分のまったく感じられない、まるで秋晴れの青空のような爽やかさが心地よい。

ピックアップ

2018年来日記念盤
クレイダーマン来日記念の最新ベストアルバム。代表曲「渚のアデリーヌ」のほか、交流のある谷村新司の「いい日旅立ち」と「昴」のカヴァーも入った全24曲。

お薦めの一曲

渚のアデリーヌ (Ballade Pour Adeline)
1976年に、ポール・ド・セルヌヴィルが作曲したバラード。翌年クレイダーマンが採り上げて大ヒットしました。優しさに満ちた詩的なメロディーが美しく、心洗われるようなピアノの響きを醸し出しています。

作品鑑賞