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レイ・コニフ
Ray Conniff (1916-2002)

オーケストラをバックに、器楽的な洒落たコーラスやハミングでメロディーを聴かせるといった斬新な手法が話題を呼び、「'S Wonderful」、「Somewhere My Love」など、10年間に28枚ものアルバムをヒットチャートに送り出しました。

マサチューセッツ州に生まれたレイ・コニフは、トロンボーン奏者でバンドリーダーだった父親から、トロンボーンの手ほどきを受けました。また編曲法を通信教育で学び、1936年にトロンボーン奏者兼アレンジャーとしてバニー・ベリガン楽団に参加。その後ボブ・クロスビー楽団やアーティー・ショー楽団にも在籍しました。その間にはジュリアード音楽院で音楽理論を学んでいます。第二次大戦後はハリー・ジェームス楽団で活躍しましたが、程なくフリーランスに身を置いて、今度はアレンジャーとしての自身の方法論を模索。なかなかの勉強家だったのでしょう。レイ・コニフは常にその才能を磨いていたのです。

そして1954年、レイ・コニフはミッチ・ミラーの後押しにより、コロムビア・レコードと契約しました。ローズマリー・クルーニー、ガイ・ミッチェルらの作品にアレンジャーとして携わりながら、1956年になってようやくソロ・アルバムの制作に漕ぎ着けたのです。

1966年には、映画「ドクトル・ジバゴ」の主題歌「ララのテーマ」のカバーで、グラミー賞を受賞しています。1974年にアメリカ人ポピュラー初となるロシア録音盤「Ray Conniff In Moscow」を発表。

日本ではレイ・コニフ・シンガーズの名で親しまれ、来日コンサートも数回行っています。

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ショパン三世のミニ評

軽いタッチでありながら、聴かせどころが押さえられている。パワフルなコーラスも印象的だ。

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Realray Conniff
軽快なスタンダードナンバーが全60曲!レイ・コニフ・シンガーズのベーシックな魅力を満喫できる、決定版ベスト・アルバムです。

作品鑑賞