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レーモン・ルフェーヴル
Raymond Lefevre (1929-2008)

レーモン・ルフェーヴルは北フランスのカレーに生まれ、父の影響で5歳の時からピアノを習い始めました。 パリ音楽院フルート科を主席で卒業した彼は、ジャズ・ピアニストとしてフランク・プウルセル楽団に参加した後、1956年にレーモン・ルフェーヴル楽団を結成。ダリダのデビュー曲の編曲と指揮で一躍有名になりました。

その後、作曲家としてテレビ番組やルイ・ド・フュネス主演の映画の音楽を担当。さらに楽団名義のレコーディングを続け、全米ヒットチャートにも登場。

様々な和音を巧みに用いたダイナミックな作風で知られ、「シバの女王」や「愛よ永遠に」、「哀しみの終わりに」といったクラシックのエッセンスにもあふれた作品やアルバムを、数多く輩出しました。

ポール・モーリアやフランク・プゥルセルとの親交も深く、全米でヒットした「恋のシャリオ」は、プゥルセルとモーリアが変名で作曲、ルフェーヴルがアレンジしたものなのだそうです。

来日公演は1972年から10回以上行われています。最近では息子のジャン・ミシェル・ルフェーヴルがレーモン・ルフェーヴル楽団を指揮しています。

最近では、闘病生活を送りながら作曲やアレンジなどを続けていましたが、2008年6月27日、パリ近郊セーヌポールで亡くなりました。78歳でした。

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ショパン三世のミニ評

クラシックとジャズが融合されたルフェーヴル・サウンド。上品で華やかでクール。これぞジェントルマンの音楽だ。

ピックアップ

レイモン・ルフェーヴル ベストコレクション30
レーモン・ルフェーヴル楽団の決定版ベスト。代表作「シバの女王」をはじめ「哀しみの終りに」「この胸のときめきを」など、名録音30ナンバーが揃っています。レーモン・ルフェーヴルの手腕がどれほど優れたものか、理解するのに難はありません。

作品鑑賞