イージーリスニング・ナビ

スタンリー・ブラック
Stanley Black (1913-2002)

イギリスを代表する最もポピュラーなマエストロ、スタンリー・ブラック。ジャズからクラシックまで幅広いゾーンで、プレイヤー、ディレクター、コンポーザーなどオールマイティーに活躍しました。

ロンドンに生まれ、7歳からピアノを学び、12歳で作曲した作品がBBC交響楽団で演奏されるほど、優れた音楽の素養を身につけていました。さらに音楽学校に進学し、18歳で権威ある音楽賞を獲得した時には、すでにプロのピアニストとしてダンスバンドなどで活躍していたようです。

1944年に BBC Dance Orchestra の指揮者に任命され、9年もの間、一週間のうちの6晩のラジオ放送に参加するほどの人気を博しました。その頃から映画音楽の作曲やアレンジも手がけ、デッカとの契約のもと、レコードの発表も開始。その後も人気が衰えることはなく、半世紀にわたって、ひじょうに安定した音楽活動をコンスタントに続けました。

引く手あまたのブラックは様々なオーケストラを指揮しましたが、晩年は、親友マントバーニの残したオーケストラの指揮を続けていました。2002年に89歳で他界。

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ショパン三世のミニ評

奇をてらわず、ブラックはどこまでもシンプルに音を広げていく。このさりげない優しさが温かく伝わってくる。

ピックアップ

Black Magic
オーソドックスなイージーリスニング・アルバムですが、さすがは名マエストロ、聴きどころ満載のアレンジで飽きを感じさせません。「ひき潮」、「慕情」、「トゥルーラヴ」、「八十日間世界一周」、「ライムライト」など、馴染み深いスタンダードの20曲を収録。輸入盤。

作品鑑賞